イエズス会の足跡

イエズス会の足跡

17世紀、イエズス会はパラグアイの先住民たちに宣教し、文化・教育を与える場所として伝道集落(レドゥクシオン)をつくりました。パラナ川流域には約30の集落村が建てられ、パラグアイ南部、アルゼンチン北東部、ブラジル南部とウルグアイに及んでいます。パラグアイの中では、トリニダとヘススの集落村跡が、1993年にユネスコ世界遺産に登録されています。

主な見どころ

イエズス会の足跡 Huellas de los Jesuitas

17世紀初期、スペイン国王フェリペ3世の命令でイエズス会の宣教師たちが、カトリックの普及を目指して南米にやってきました。

イエズス会がパラグアイで最初に取り組んだのは、先住民のグアラニー族が住む地域に自給自足の村を造ることと、グアラニー語を文字化することでした。また、先住民が独立できるように仕事と規律を教えるなど新しい生活スタイルも導入されました。

先住民に宗教の教えを伝えるにとどまらず、政治、文化、社会や教育においてパラグアイの将来に大きな影響を与えることになったのです。

しかし、教皇庁の勢力拡大を恐れたスペイン国王カルロス3世の命令によって1767年、全イエズス会士が南米から追放されると、次第にグアラニー族も各地の伝道集落を放棄し、160年に渡る発展に幕を閉じました。

サン・イグナシオ・グアス San Igunacio Guazú

1609年に、パラグアイで初めて造られたレドゥクシオン。この村を中心に、30ヶ所に及ぶイエズス会伝道村の建設が進められました。バロック時代の先住民の芸術コレクションが展示されている司教博物館では、貴重な木の彫刻が保管されています。

アクセス:
アスンシオンから国道1号線で226km

サン・イグナシオ・グアス

サンタ・ロサ・デ・リマ Santa Rosa de Lima

歴史上貴重な証である30カ所の伝道村の中で、先住民の住居が唯一完全に残っているところです。1698年建設。

オリジナルの格天井や復元された壁を見ることができる礼拝堂博物館があります。また、バロック芸術を代表するとも言われる、受胎告知の彫刻(復元)もあります。

アクセス:
アスンシオンから国道1号線で226km(224kmから2km奥に入る)

サンタ・ロサ・デ・リマ

サンタ・マリア・デ・フェ Santa María de Fe

この教会は、1889年に火事によって崩壊しましたが、幸運にも数多くの祭壇の飾り衝立や彫刻が保存されています。1647年建設。

サン・コスメ・イ・ダミアン San Cosme y Damián

イエズス会の天文観測施設であったサン・コスメ・イ・ダミアン。1632年に建設され、先住民の力を借りて作られた望遠鏡と日時計は初歩的でありながらも正確なものでした。現在は日時計のみが残っていますが、その正確さに驚かされます。
また現在は、プラネタリウムも設置され、観光客に人気です。

サン・コスメ・イ・ダミアン

サンティアゴ Santiago

1651年建設。公園を取り囲んで先住民の住居が建てられています。都市・イエズス会の歴史が拝見できる場所です。現在の教会には、伝道村の中で唯一と考えられるバロック様式の祭壇の画像や彫刻が飾られています。

●1993年にユネスコ世界遺産に登録された集落村跡
 ヘスス・デ・タラバンゲ遺跡 Reduccion Jesuitica de Jesus del Travangue
 トリニダー・デル・パラナ遺跡 Reduccion Jesuitica de Trinidad del Paraná

詳細は「イエズス会のヘススとトリニダー遺跡」へ

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